太陽光発電は太陽光をエネルギー源として、光を直接電気に変換するシステムです。太陽のエネルギー密度は、地表で1,000W/㎡と言われていますが、太陽光パネルは200W/㎡程度のエネルギーしか取り出せないため、大きな出力を得るためには広い面積を必要とします。このため太陽エネルギーを効率よく発電し送電ロスを最小限に抑え、運転開始後のメンテナンスにも配慮した設計が求められます。また、電力系統への連系については、発電出力によって連系方法が低圧連系(50kW未満)、高圧連系(2,000kW未満)、特別高圧連系(2,000kW以上)に分かれ、特別高圧連系になると連系用変電所を設ける必要があります。
再生可能エネルギー発電所建設について
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建設にあたっての重要なポイント
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通常、連系のための配電線や送電線の工事については、電力会社に負担金を支払い施工してもらいますが、送電線の建設に長期間(5年~6年)を要する回答をいただくこともあり、費用対効果を考慮し自営線に切り替えて工期を短縮する場合もあります。
また、許認可の手続き関係については、地域や発電規模により求められる内容が異なりますが、一般的には電気事業法、大規模開発行為に関する指導要綱、土壌汚染法、河川法、文化財保護法、森林法、景観法など他の関係する法令を遵守して工事を施工することになります。
これらを踏まえ太陽光発電所の建設にあたっては、大きく分けて工事着工前と工事中とで気を付けなければならないポイントがそれぞれあります。
【工事着工前】
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1
許認可手続きに必要な期間
関係する法令を確認し、当該工事を実施するにあたり必要な諸手続きを完了しておくことがポイントです。
工事計画届については、着工日の1ケ月前までに提出しなければなりません。
また、林地開発や道路占用許可、農地転用など、申請してから時間がかかる項目もあるので、それらを踏まえた準備が必要です。 -
2
電力会社の要求仕様
特別高圧連系の場合、電力会社との技術協議において、電力会社からの要望に対応できる機器仕様としなければなりません。
状況によっては発電設備が系統に及ぼす影響について解析結果を求められる場合もありますので注意が必要です。
【工事中】
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1
設備の健全性確認
工事については、電気設備技術基準を遵守し施工することはもちろんですが、完成後は電気事業法施工規則第73条の4に規定されている使用前自主検査および規則第76条に規定されている使用前自己確認を、経済産業省が示している「使用前自主検査及び使用前自己確認の方法の解釈」を参考に設備の健全性を確認しておく必要があります。
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2
安全管理審査への対応
検査にあたっては、電気主任技術者の指示のもと使用前自主検査要領書を作成し、確認結果の記録を残しておくことが必要です。
また、使用前自主検査の結果は、運転開始後に受審する経済産業省産業保安監督部の安全管理審査の際、保安水準が確保されていることの技術的根拠の説明資料となりますので、大切に保管しておきましょう。
TDSが選ばれる理由
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POINT.1
最適設計による工期短縮!早期発電!
自営線のルート選定、分岐に適した鉄塔の選定、引込角度を考慮した連系変電所用地の選定など、豊富なノウハウと設計技術力により、安全かつ最短で発電できるご提案をいたします。
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POINT.2
詳細設計から施工~検査までワンストップ対応
使用目的やご要望に合わせて、様々なメーカーから最適な機器を選定し、基礎工事から機器の据付、配線工事を一貫して施工します。また使用前自主検査や安全管理審査の受審対応などもスムーズに対応いたします。
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POINT.3
各種申請サポート
発電事業者さまが申請する各種許認可手続きについても、対象法令の洗い出しから申請書類の作成および申請時に同行してサポートするなど、難しい手続きについても安心です。
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POINT.4
仕様検討のためのコンサルティングも可能
地域対応などにより不測の事態に陥らないよう、建設前に個々の条件を洗い出し仕様を決定するプロセスが重要ですが、当社は仕様決定に関するコンサルティングからお手伝いすることができ、電力会社からの要求にも対応できます。
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POINT.5
リーズナブルな監視システム
当社で太陽光発電所を建設した場合、変電設備の保護用に汎用性の高いIEDを使用するため、IEDの持つ監視・制御機能を活用し、再生可能エネルギー発電所の24時間監視システムを安価に構築することができます。
サービス概要
当社では、再生可能エネルギー発電所のコンサルティングから建設まで、ワンストップで対応できる体制を整え、お客さまのニーズに合ったサービスをご提供いたします。
対象設備 |
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太陽光発電所の建設工事
お客さまの使用目的や要望に合わせ、様々なメーカーから最適な機器を選定(モジュール,PCS,架台,C-GIS,連系変圧器,キュービクル 他)し、基礎工事、機器の据え付け、配線工事などを一貫して実施します。
また、工事計画届、使用前自主検査の要領書作成と検査の実施、安全管理審査の受審対応など、ハード,ソフト,両面を責任をもって対応させていただきます。特に特高連系となる大規模メガソーラーなど難易度の高い工事を得意としております。
また,受注案件における工事期間中の電気主任技術者についても対応させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。(対応できない場合もありますので、その際はご了承ください)
自営送電線/連系変電所の建設工事
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特別高圧連系に伴う連系変電所や、架空線と地中線を併用した自営送電線の工事を実施いたします。
自営線ルートについては、工期短縮が見込める地中線を中心に、分岐に適した鉄塔の選定、引き込み角度を考慮した連系変電所用地を選定しつつ、道路占用許可を考慮したルートをご提案させていただきます。
各種コンサルティング
太陽光発電所の建設は、建設工事以前に、地域対応など、個々の条件に合わせて仕様を決定するプロセスが重要です。
当社では、建設前に必要なプロセスに対するコンサルティングからお手伝いすることができます。
これらのプロセスは、系統連系などを含めた電力設備構築の経験値が大きく影響する部分であるため、東京電力の子会社である当社が最も得意とする部分ですので、スムーズに早く連系するなど、お客さまニーズに合わせたご提案が可能です。
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コンサルティング例
・太陽光発電所の基本設計、詳細設計(連系変電所含む)
・系統連系協議資料作成と協議(154kV・275kV・500kV送電線への連系も対応可能)
・事業認定書類作成と対応
・工事計画書・保安規定の作成と届出
・使用前自主検査要領書作成(使用前自主検査の実施も可能)
・安全管理審査対応
・自営送電線ルートの選定および設計(地中線・架空線) ※道路占用許可申請資料の作成および申請時の同行含む
・発電電力量の低下原因調査
・部分放電測定による絶縁診断(海外規格に対応)
建設工事の流れ
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STEP.1
立案・企画
・設置場所、システム規模
・現地調査、工程、予算
・関連法令、助成制度調査 など
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STEP.2
設計
・基本設計、詳細設計
・工事計画届出書作成
・系統連系協議、設備認定
・法令、諸手続きの実施 など
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STEP.3
発注・諸手続き
・仮設電源引き込み工事
・主要機材調達
※使用目的や要望に合わせ,様々なメーカーから最適な物を選定
(モジュール,PCS,架台,C-GIS,連系変圧器,キュービクル 他)
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STEP.4
工事施工
・連系変電所、送電線の建設
・基礎工事
・機器の据付、結線 など
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STEP.5
自主検査
・使用前自主検査
(使用前自主検査要領書の作成・検査の実施)
↓
・安全管理審査受審
(電気主任技術者へのレクチャーと受審時のサポート)
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STEP.6
使用開始
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STEP.7
維持管理・運用
・電気設備技術基準の遵守
・保安維持 など
受注実績
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A合同会社 様
- 電気・ガス業
件名
- N太陽光発電所 送電線建設工事
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受注概要
【送電線工事】
・鉄塔4基,66kV架空線: 0.7km
・66kV地中線: 2.4km
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U株式会社 様
- 電気・ガス業
件名
- I太陽光発電所 変電所・送電線建設工事
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受注概要
【送電線工事】
・鉄塔1基,66kV架空線: 0.05km
・66kV地中線: 2.5km
【変電所工事】
・C-GIS,変圧器 66kV/22kV 25MVA
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合同会社M 様
- 電気・ガス業
件名
- I太陽光発電所建設工事
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受注概要
【発電所本体工事】
・DC出力:26.69MW AC出力:22.68MW
・発電所造成,伐採,道路整備,外柵
・架台パネル取付,PVBOX 17台
・構内22kV地中線: 5.2km
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合同会社N 様
- 電気・ガス業
件名
- O太陽光発電所 変電所・送電線建設工事
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受注概要
【送電線工事】
・鉄塔2基,66kV架空線: 0.2km
・33kV地中線: 0.9km
・33kV架空ケーブル: 4.2km
・C-GIS,変圧器66kV/33kV 20MVA
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P合同会社 様
- 電気・ガス業
件名
- K太陽光発電所 変電所・送電線建設工事
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受注概要
【変電所工事】
・C-GIS,66kV/22kV 50MVA
【送電線工事】
・22kV地中線 14km
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P株式会社 様
- 電気・ガス業
件名
- 風力発電設備コンサルティング
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受注概要
連系変電所 機器配置図作成業務(500MW×2)
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K株式会社 様
- 情報・通信業
件名
- 太陽光発電所 災害復旧業務コンサルティング
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受注概要
【コンサルティング】
・工事計画書作成支援
・使用前自主検査の要領書作成支援
・安全管理審査受審支援
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N株式会社 様
- 電気・ガス業
件名
- 洋上風力発電所接続検討申込書作成支援業務
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受注概要
【接続検討断面でのFS調査】
・500kV連系変電所
(基本設計、変圧器励磁特性、275kV補償リアクトル検討)
・275kV電力ケーブル
(容量選定、洞道内空算定)
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J株式会社 様
- その他
件名
- 太陽光発電所建設工事に関する調査・設計業務
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受注概要
【連系変電所設計】
・地質調査
・基礎設計(屋外鉄鋼 GIS・Tr 配電盤)
・電気設計(特高連系発電所の電気設計)
【接続検討書申込書】
・接続検討資料作成
【工事計画届】
・工事計画書作成
【使用前自主検査】
・使用前自主検査要領書の作成
【安全管理審査】
・安全管理審査受審支援
電気主任技術者への事前レクチャー,受審当日の対応支援
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F合同会社 様
- 電気・ガス業
件名
- 太陽光発電事業に関わるオーナーズエンジニアリング業務
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受注概要
・工事計画届レビュー
・設計図書,施工計画書レビュー
・現地確認(工程会議出席,施工状況確認)
・使用前自主検査(要領書レビュー)
・安全管理審査対応
・その他 上記業務に付随関連する業務
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再生可能エネルギー発電所建設に関連する技術
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部分放電測定による絶縁診断技術
電気設備に絶縁不良箇所が生じると発生する「部分放電」をとらえ、事故を未然に防止する技術です。設備停止が不要で健全性を確認いたします
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ケーブル耐圧試験車による故障点標定
再エネ設備等で、自営線の高電圧化や長距離化が進み、可搬・簡易型の測定器では対応できないケースでも測定できる技術です
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土壌固有熱抵抗測定
地中送電設計で必要な送電容量を決定する上で重要な土壌の固有熱抵抗を測定いたします。これにより最適なケーブルサイズを選定できます。
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電気・インフラ設備のお役立ち情報