東京電設サービス株式会社

閉じる

東京電設サービスの防錆力再生技術/Arts工法とは

防錆力再生技術/Arts工法とは

経年劣化により減耗した亜鉛めっき鋼材は、一般的に延命化対策として防錆塗装を行いますが、著しく劣化が進行し、亜鉛めっきが消失した場合は、鋼材の取替が必要となります。

一方で「Arts工法」は、施工に時間を要し、かつコストのかかる鋼材取替を回避するだけでなく、溶融亜鉛めっきと同等以上の防錆力を持つ亜鉛・アルミ擬合金溶射皮膜を形成する工法により、新設と同等以上に防錆力を再生させることが可能です。
これにより、鋼構造物の長寿命化を実現し、ライフサイクルコストを低減します。

※Arts工法は、東京電設サービス株式会社の登録商標です。

Arts工法のメリット

  • 1

    塗装以上の延命性能

    新設と同等レベルに防錆力を再生させるだけでなく、仕上げ塗装の効果で耐候性も大幅に向上!
    改修周期を30年程度延伸できます。

  • 2

    コスト低減

    建替工事や大規模な鋼材取替工事と比較して、大幅なコスト低減が可能です。

  • 3

    スピーディ

    事前の部材寸法調査や取替時の強度検討が不要で、改修が必要となった鋼材を速やかに施工できます。

  • 4

    より安全な施工

    従来の部材取替工事とは一線を画した工法で、部材の取り外しが不要なため、安全に施工できます。

Arts工法の特長

  • 1

    溶射皮膜がきめ細かい粒子で積層可能なので、密着強度が非常に高い。
  • 2

    低電圧低温アーク溶射機を使用することで、溶射皮膜が低温で熱歪みが少なく、溶射される鋼材への影響が軽微

    (溶射皮膜温度が40℃~70℃の低温)

  • 3

    防錆溶射後すぐに溶射皮膜厚さの測定が可能なので、厚さが不足する箇所は再び溶射を行い、溶射皮膜厚さ(200μm以上)の確保が確実かつ容易にできる。

Arts 工法のフロー

Arts(Antirust thermal spray )工法とは、鋼構造物のメンテナンス方法のひとつで、溶かした金属を吹き付ける防錆溶射の工法です。

  • STEP.1

    ブラスト処理

    ブラスト材(研削材)を高速で吹き付け、錆や腐食生成物などを完全に除去し、表面粗さを形成する

  • STEP.2

    防錆溶射

    アーク溶射機で溶かした金属 ( 亜鉛・アルミ )を吹き付け、防錆力を再生

  • STEP.3

    封孔処理

    溶射皮膜を守り、表面の微小な隙間を埋めるための処理を施す

  • STEP.4

    防錆塗装

    さらに、防錆と耐候性を高めるための塗装を施す

施工状況

  • STEP.1

    養生設置

  • STEP.2

    簡易ブース設置

  • STEP.3

    ブラスト施工

  • STEP.4

    防錆溶射施工

Arts 工法における各種試験結果

対象設備

送電用鉄塔、通信用鉄塔、受電所鉄鋼、煙突、橋梁など、幅広い分野のすべての鋼構造物に適用が可能です。

主要機器概要

名称 寸法(W×D×Hmm) 重量(kg)
低電圧低温アーク溶射装置(ユニット)
340×490×560
30.0
ブラスト機
450×450×1,180
60.0
発電機
1,540×700×950
700.0
空気圧縮機
1,970×950×1,080
900.0
名称
低電圧低温アーク溶射装置(ユニット)
ブラスト機
発電機
空気圧縮機
寸法(W×D×Hmm)
340×490×560
450×450×1,180
1,540×700×950
1,970×950×1,080
重量(kg)
30.0
60.0
700.0
900.0
※上記主要機器(アーク溶射装置除く)を設置する際の工事用地は約5.0m×5.0m(25.0m2)が必要となります。

動画

もっと見る