土壌固有熱抵抗値は、土が加熱された時の、熱の逃げにくさ(抵抗)を数値化したもので、この数値は“g値”と呼ばれ、送電容量計算に用いる係数です。この土壌固有熱抵抗値を正しく測定し、過度な安全率を見直すことで、ケーブルサイズを小さくできるため、ケーブル布設工事費用のコストダウンが期待できます。
土壌固有熱抵抗測定とは
土壌固有熱抵抗値は、土が加熱された時の、熱の逃げにくさ(抵抗)を数値化したもので、この数値は“g値”と呼ばれ、送電容量計算に用いる係数です。この土壌固有熱抵抗値を正しく測定し、過度な安全率を見直すことで、ケーブルサイズを小さくできるため、ケーブル布設工事費用のコストダウンが期待できます。
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近年都市化が進み、景観向上や布設立地確保困難等の理由から、送電線の地中化が増加しています。送電ケーブルの許容電流は、ケーブルの導体抵抗等の他、熱的定数や周囲条件により決定され、地中埋設の場合、ケーブル埋設周囲の土壌固有熱抵抗値が必要な要素となります。
土壌固有熱抵抗値(g値)は、土壌の水分含有量や土質・密度等により異なった値を示します。しかしながら、現在は過去の測定結果を元に想定値にて算出していることが多く、実際の土壌固有熱抵抗値から逸脱している場合があります。そのため、実際に想定値より土壌固有熱抵抗値が高くケーブルの許容温度を超えてしまい事故に至った例もあります。
これらのことから埋設箇所の土壌固有熱抵抗値を現地にて測定することが重要となります。
Point1
1日最大6試料*条件により異なります
Point2
Point3
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Point5
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上記の事例のように、想定値で設計する場合は、安全率を過度に設定することとなり、ケーブルサイズも大きくなる傾向になりますが、土壌固有熱抵抗を測定することで、過度な安全率を見直すことで、ケーブルサイズを小さくでき、コストダウンが期待できます。最近では、再生可能エネルギー増設に向け、ケーブルサイズ選定においてコストダウンに寄与している事例が多くございます。
STEP.1
(φ8mm×400mm シングルプローブ法)
掘削方法:手掘・機械掘ボーリング・油圧掘削機
STEP.2
・土壌温度が飽和しているこ
とを確認(10~20分程
度)
・基底温度は地表面深さと季
節に左右されるが深くなる
ことによりバラツキは少な
い。
STEP.3
・DC1Aを測定センサー内
の電熱線に通電 し土壌と
共に温度を上昇させる。
・この温度上昇値を計測し、
20分~90分の温度上昇値の
傾きから土壌固有熱抵抗値
を算出※。
※東京電力ホールディングス
株式会社の特許技術
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