日本の長大吊橋も20年を経過する設備が多くなり、今後さらに経年化する設備のメンテナンスが重要な課題となっています。特にハンガーロープは、腐食形態は環境などの面で違いがあるものの、雨水等の浸入により表面のみならず、内部の腐食も懸念され、最終的に橋を支える定着部の防食対策については近年課題が顕在化してきています。
長大吊橋ハンガーロープの課題
日本の長大吊橋も20年を経過する設備が多くなり、今後さらに経年化する設備のメンテナンスが重要な課題となっています。特にハンガーロープは、腐食形態は環境などの面で違いがあるものの、雨水等の浸入により表面のみならず、内部の腐食も懸念され、最終的に橋を支える定着部の防食対策については近年課題が顕在化してきています。
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ハンガーロープ定着部※補修工法(特許取得、NETIS登録)とは、ハンガーロープ定着部内部に防錆剤を圧入充填することで、半永久的にハンガーロープ内部の腐食(錆)進行を抑制でき、延命化にも非常に有効な工法です。
また、ハンガーロープの外層には、当社の特殊防錆技術/エンバイロピールをコーティングすることで、雨水の浸入を防ぎ、表面の錆も進行させず、長期的な延命化が図れるようになりました。
※ハンガーロープとは、長大吊橋のメインケーブルと補鋼桁を結ぶロープをいい、定着部とはハンガーロープと補鋼桁を接続する重要な部分
Point1
張力開放できる長大吊橋では、超高圧水洗浄により、ハンガーロープの劣化した塗膜や表面の錆を確実に落とすとともに、専用のケレン排水飛散防止カバーにより、ケレン排水をカバー内部に集めてバキューム車にて完全に回収しますので、飛び散ることがなく環境汚染がありません。
Point2
張力開放できない長大吊橋には、超高圧水洗浄を行わない代わりに、ハンガーロープ表面を特殊防錆技術/エンバイロピールでコーティングすることにより、表面の錆の進行を抑えます。
Point3
専用の圧入装置で防錆剤をハンガーロープ内部に圧入・充填できるので、半永久的に内部腐食の進行を抑制できます。
Point4
ハンガーロープの表面は防食テープと保護テープで保護し、ハンガーロープの内外部を防錆剤で埋めることで、外部からの雨水等の浸入を強力に防止します。
※特殊防錆技術/エンバイロピールでコーティングした場合も、ロープとコーティングが一体化することで、雨水等の浸入を許しません。
ケレン状況
防錆剤圧入状況
外面保護状況
長大吊橋のハンガーロープ一般部の点検を、画像点検カメラ装置により実施します。
ハンガーロープの近接目視点検は非常に困難であることから、近接目視点検の代替手段として、ハンガーロープ全線にわたり塗膜状況を撮影した画像によって、リアルタイムに点検ができます。
Point1
ハンガーロープ1本につき、CCDカメラ4台を内蔵した装置を昇降させることで、ハンガーロープの全面および全線を同時撮影することができます。
Point2
画像点検システムは、一度の昇降でハンガーロープ2本を同時に点検することができます。またリアルタイムに現場で点検映像を確認することも可能です。
Point3
点検報告は、撮影後、動画編集するなど、お客様のニーズに対応してご報告いたします。
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