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技術紹介特殊防錆技術/エンバイロピール

特殊防錆技術とは

特殊防錆技術とは、塗料による防サビ施工とは異なり、特殊材料(エンバイロピール)の樹脂に含まれる防錆油と被覆防食の2つの効果で、抜群の防サビ効果を発揮する技術です。

特殊防錆技術の概要

特殊防錆技術「エンバイロピール」は、コーティング材に使用する特殊材料に含まれる防錆油と被覆防食の2つの効果で長期防錆を実現します。

 

本技術の大きな利点は、サビや劣化した塗料等で表面に凹凸があっても、それらを油分が包み込んで外気や水分等を遮断し、安定的に防サビ効果を発揮することにあります。また、対象物との間に油分が介在するため、必要なタイミングでキレイに剥がせるという利点もあります。

 

旧来より油による防サビ処理は刃物の保存などに用いられていますが、塗布した油が揮発してしまうため防サビ効果を長期的に持続することはできませんでした。

 

しかし、本技術でコーティングに使用する特殊材料(エンバイロピール)は油分を含む熱可塑性プラスチック高分子ポリマーが対象物を包み込み、外気や水分等をシャットアウトするため、期待耐用年数15年という長寿命化を可能にしています。

エンバイロピールの強み

  • 1

    半永久的にサビを止める!

    油が滲みだす特殊材料で、優れた防サビ効果を発揮!定期的にメンテナンスすることで、対象物を半永久的に使用し続けることが可能です。

  • 2

    湾岸部や海上等の厳しい環境でも、安定した防サビ効果を発揮

    塗装では短いインターバルで再施工を要する厳しい環境でも、安定した防サビ効果を発揮するため、ライフサイクルコストの削減を実現します。

  • 3

    短時間で施工!飛散防止養生も簡易

    塗料に比べて材料が飛散しないので、簡易な養生で施工できます。また、硬化時間は約3分と早いので、施工時間に制限がある場合でも対応できます。

  • 4

    ケレンが難しい複雑な形状にも最適!

    対象物を丸ごと油で包み込むため、第3種ケレンでも十分な防サビ効果を発揮し、ケレンが困難な複雑な形状への施工に適しています。

  • 5

    簡単に剥がせる!だから開放検査も容易

    コーティングはカッターで簡単に切断でき、キレイに剥がせるため、開放検査時でも手間と時間がかかりません。

  • 6

    余寿命診断技術により、最適な補修時期をご提案

    当社独自の余寿命診断技術(※)により、防サビ効果を最大限に引き出し、最適な再施工時期をご提案いたします。
    ※特許第6051276号「油含浸樹脂膜の余寿命診断方法」

  • 7

    高い絶縁性能!感電防止策としても応用可能

    電気絶縁性能が53kV/4mm((財)電気安全研究所で試験済み)と高く、形状を選ばず施工できるため、感電防止措置としての活用も可能です。

  • 8

    環境にやさしい材料

    有機溶剤や有害な化学物質を使用していない、環境にやさしい材料です。

特殊防錆技術/エンバイロピールを活用したボルトキャップFITCAP

  • サビない、オチない、テマがない ~オーダーメイドのボルトキャップ~

    FITCAP(特許出願中)は、ボルトのサビ止めとナットの脱落防止を同時に解決!
    設備の安全を維持しながら、メンテナンスの手間もコストも抑えられる新しい発想のボルトキャップです。
    接着剤・工具を使用しないで取り付けできるので、点検や増し締めが必要な設備にも最適です。

    FITCAPのページへ

防錆剤の素材性能

エンバイロピールは、その樹脂の中にたくさんの空洞があり、スポンジ状になっています。このため、空洞の中に防錆油が充填され、被覆と防錆油のダブルの効果で防食します。

  • 電子顕微鏡画像

各種性能試験結果

当社では、防サビ効果や簡易ケレンへの有効性を確認する各種試験を公的機関に依頼し、その性能は第三者の立場から十分な評価を得られています。

耐久性試験/中性塩水噴霧サイクル試験( JIS H 8502準拠)

試験方法

新品ボルトで、ボルトボックスを模擬した試料を作成し、計120サイクル(40日)の試験を実施

試験結果

ネジ山も良好で、一切の腐食は見られなかった

耐久性試験/大気暴露試験

試験方法

新品ボルトを鉄板の上に固定し、日の当たる屋外に3年5ヶ月間設置

試験結果

ネジ山も良好で、一切の腐食は見られなかった

ケレン簡素化確認/中性塩水噴霧試験( JIS Z 2371準拠)

試験方法

錆びたボルトで、ボルトボックスを模擬した試料を作成し、計3,264時間(136日)の試験を実施

試験結果

ネジ山も良好で、錆びたボルトでも防錆効果が維持されていることを確認
⇒第3種ケレンで十分(塗装と異なり第1種ケレンは不要)

熱可塑性樹脂の寿命評価

各種性能試験結果と劣化材料の分析結果から、期待耐用年数は16年~18年と推定
(暴露試験からの推定:16年、加速劣化試験からの推定:18年)

適用箇所

エンバイロピールの様々な特性を活かし、多くの現場でご使用いただいています。

事例1/お客様の課題:支柱腐食による倒壊の恐れ

支柱の腐食を防ぐため、保全計画により1度/5年、支柱の点検を実施することとなった。
現在はコンクリートで埋めこむ工法で実施しており、次年度以降の点検時に、コンクリートから開放するコストと時間がかかってしまう。

適用メリット
  • 1

    開放コストの低減
  • 2

    点検時間の短縮

事例2/お客様の課題:想定外の腐食進行

湾岸部パーキングエリアの消火配管設備では、塩害による腐食が想定以上に激しく、部材交換の頻度が当初予定より高くなった。
このため、塗装の際の滴下による公衆災害リスクや、車両規制頻度も増加し、業務が煩雑化している。

適用メリット
  • 1

    公衆災害リスクの削減
  • 2

    作業時間の短縮

事例3/お客様の課題:ハンガーロープの維持

吊り橋ロープの定着部保全において、従来から採用されてきたペトロラタムテープ巻きの技術者が減少しており、長期的な保全に不安がある。また、テープを巻くためにハンガーロープの張力を抜く必要があり、メンテナンスにコストがかかる。

  • 定着部位置

  • ペトロラタムテープ巻き(張力開放中)

  • 浸漬工法

適用メリット
  • 1

    メンテナンスコストの低減
  • 2

    安定した保全技術による設備の長寿命化

事例4/お客様の課題:感電の恐れがある作業

電気設備の撤去工事を行う際に、移設中の振動等により近傍の充電部に近づき、感電の恐れがある。都合上、近傍の線路が停止できないため、感電防止対策を施したい。

適用メリット
  • 1

    安全性の確保
  • 2

    設備停止の回避

事例5/お客様の課題:モーターの故障

ベルトコンベア設置環境が悪く、錆、シャフト・ベアリング部の汚れが酷い。
オーバーホールの頻度が高いので、防錆しながら防護したい。

適用メリット
  • 1

    故障リスクの低下
  • 2

    メンテナンスインターバルの延伸

余寿命診断(独自サービス)

エンバイロピールは、1 ㎠ の切片があれば、防サビ効果の余寿命が分かります。
施工時に、診断用に切り取れる部分を作り、定期的に切片を化学分析することで、余寿命を診断することが可能です。
余寿命診断により、防サビ効果を最大限に引き出し、さらに設備の品質管理と適切な補修時期のご提案もいたします。

  • 施工時

  • 6ヶ月後(イメージ)

  • 1年後(イメージ)

適正な時期に再施工のご提案が可能です

動画

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